「忘れたふり」
「前回に続き、よしもとばななさんの本をもう一冊読みました。
「忘れたふり」
サブタイトル
「すごい富よりも美よりも、最高に贅沢なこと。
それは、今していることに集中できて、
その余裕が心にも体にもあるということ。」
P166
不安に効く薬
「不安、それはいろいろな形で襲ってくる。
ちっとした食い違いが友達との間にあったとき。
仕事先の人とうまく気持ちのかみ合わなかったとき。
自分がとるに足らないもののように思えるような、合わないグループに会ったとき。
ごはんを作っていて全部失敗したとき。
どうしても気持ちが切り替えられないとき。
(中略)
そんな時は、初心に還る。
大好きな本を、ゆっくり音読してみる。このスピードでなんでもゆっくりやるぞと決める。大好きな曲を聴いて、ゆっくり一緒に歌ってみる。懐かしさに涙するのもいい。
ていねいにお茶をいれて、お菓子も豆皿に載せて、いちばん好きなお茶碗を妥協なく選び、ゆっくり飲む。
明日観る映画を三本くらい選んで借りる。
あまり好きでない服を思い切って捨てるべく、さくさく選ぶ。
そのようなことを、ゆっくり、じっくり、地をはうような気持ちで確実に手を動かしながらやってみる。
(中略)
自分のペース、神様が決めたのでも、親が決めたのでもない。自分の心音、呼吸、考え方が決めたペースを取り戻すには、手を動かすことが必要だ。
手を動かすことで、体の奥底から自分だけのリズムがわきあがってくる。それに体を合わせていく。」
⇒海のそばに住んでいるせいか、周りも私も、スローペースな日常を送っていると思います。
ただ反対に、職場はめちゃくちゃ忙しく、そのギャップからか、
また求められることが多すぎるせいか、時々どうしようもなく不安になったり、気持ちが落ち着かないとことが多々あります。
そんな時、休日は、料理やパンを作ったり、部屋を整理整頓し、インテリアを変えてみたり、ばななさんが言うように、「手を動かすこと」で、心のもやもやを浄化しているのかなぁと。
このブログを書くことも、自分のペースをを取り戻す大切な時間です。
p179
美とメイクの秘訣
「(自分を)大事にする表現の一つが、その日の服装やメイクなんだろうなぁと思うのです。
その日の顔を表現することが、その日の自分と仲良くなるということです。
その日の肌質に合う色も、服装も、カバンや靴も、今日だけのもの。
たとえ昨日と全く同じ服を着ていたとしても、今日だけの似合いかたなんです。
これをつかめれば、全てが楽しくなってくるはず、寝ぐせさえも。
恋人も夫もきっと、毎回少し違うように見える生き生きとした人が来るほうが嬉しいはず。
⇒最近、自分の小さなクローゼットに、つっぱりハンガーを設置しました。
毎晩寝る前に、明日着る服、バック、靴、アクセサリーをあらかじめ選んでかけておくためのものです。
納得いくまで選んだコーディネートだと、翌朝が来るのが待ち遠しい。
また朝の忙しい時間の中でも、パパっと用意が出来て、すぐに出動!出勤!
好きなスタイルでいると、気分も上々、自信が持てることに気が付きました。
一日一日を大切に、今日も思い切り楽しもうと、朝から思えてきます。